1学期の締めくくりに ~学院長による国際理解講座「開発支援について」~

1学期最終日となった7月15日、終業式に先立って、中川学院長による国際理解講座「開発支援について」を実施しました。

実はこの講座は、学院長と同じく青年海外協力隊OBである木村剛氏をゲスト講師に迎えての社会人講座(7月12日実施)との連携講座として7月5日に実施を予定していたのですが、学院長の友人であり、一ツ星の後援者でもある熱海市在住のY氏ご夫婦が、7月3日に発生した土砂災害で被災され、そのお見舞いと支援のため学院長は急遽熱海へ向かうことになったため、1学期最終日のこの日に延期実施となりました。

因みにY氏ご夫妻は、間一髪のところで命は助かりましたが。居宅も車もバイクも全て流失してしまいました・・・。

尚、この事実を知った一ツ星生の中には、皆に呼びかけて募金活動を始めてくれた生徒や、復旧作業ボランティアを申し出てくれる生徒がいたりで、その気持ちに職員一同、涙、涙・・・。

前置き長くなりましたが、前述のとおり元・青年海外協力隊員であり、世界80ヶ国以上に訪問歴・居住歴を持つ学院長による「国際理解講座 ~開発支援について~」は、途中で映像が流れなくなるというアクシデントはありましたが(苦笑)、QAやグループディスカッション等も交えながら、現在の国際情勢から、青年海外協力隊及び隊員として赴任したトンガ王国、かつて訪れた4か所の難民キャンプ、2年前にアフガニスタンで亡くなられた中村哲医師、映画や書籍紹介まで話題は多岐に渡り、且つ、冒頭で触れた熱海の土砂災害についても言及されました。

<グループディスカッションの一幕>

そして最後に、「開発支援」について学院長が日頃心掛けている次の言葉を紹介・共有して、当講座の結びとしました。

Think globally, act locally.

「地球規模で考え、足元から行動する」。

国内外問わず、「支援」とは何なのか? どうあるのが良いのか? 簡単な話ではありませんし、一人の人間に出来る事には限界がありますが、今回の講座が、少しでも生徒の意識を高め、考えを深め、場合によっては何らかの行動に結び付くきっかけになったのであれば幸いです。

尚、学院HPの「お知らせ」には、中川学院長のこれまでの海外体験を紹介した「学院長コーナー」を、2020年9月~2021年3月まで月1回連載アップしてあります。内容は下表のとおりですので、ご関心あれば是非チョイ読みしてください。

そんなこんなで、コロナ禍にめげず一ツ星なりに様々な活動を行った1学期も無事終了し、明日から待望の夏休み♪ とはいえ、三者面談や夏期講習、インターンシップ、ボランティア活動、そして単位修得に必須のスクーリングetc、それなりに忙しい生徒もいますが、各自充実した日々を過ごしてもらい、2学期には全員再び元気に登校してくれることを楽しみにしています。

2021年7月15日