2021年度 1学期「一ツ星シネマ」開演

教育の世界では、主要3領域として「知育・徳育・体育」という言葉がよく使われます。

一ツ星でも教育目標の一つに「知・徳・体に磨きをかけ、魅力ある大人に」というフレーズを掲げており、この3領域の中の「徳育」の一助として「映画」を活用しています。パンフレットやHPにも「名著と名画は人をつくる」と記しているとおり、良質な映画には、人の感性を豊かにし、品性を磨く力があると考えるからです。

加えて、皆で一つの映画を観、何気にその感想を語り合ったりすることは、自然に様々な感じ方や考え方に触れ、コミュニケーション力の向上や発想の幅を広げる機会にもなり得ると考えます。

この様な考えから、一ツ星では年に数回、「一ツ星シネマ」と銘打って全員で映画を観る機会を設けています。因みに前回は観たのは1953年公開のアメリカ映画『ローマの休日(原題:Roman Holiday)』。

そして今回、学校生活の一つの節目となる1学期終業式を翌日に控えた7月14日は、東京五輪の開幕間近ということも勘案し、1981年公開のイギリス映画「炎のランナー(原題:Chariots of Fire)」を鑑賞。

アカデミー賞作品賞を受賞したこの映画は、1924年開催のパリ五輪を舞台に繰り広げられた人間模様をほぼ実話に基づいて描いた作品であり、単なる競技の面だけでなく、ライバルやチームメイトへの愛憎や、民族、国籍、宗教など、様々な要素が盛り込まれた傑作。加えて、数々の映画音楽を作曲したヴァンゲリスの手による音楽も秀逸♪

Vangelis – Chariots Of Fire – YouTube

映画大好き人間の私(中川)がこの映画と音楽について書き始めると、アッという間に原稿用紙で1000枚は軽~く超えてしまうであろう為、ここらで無理やり止めますが(笑)、様々な苦しみを乗り越え、気の遠くなるような修練を重ね、目標に向かってひた走るランナーたちの人間ドラマから、感性豊かな我が一ツ星生たちは何かを感じてくれたのではないでしょうか。因みに上映後、何人かに感想を聞いたところ、「登場人物の顔の見分けがつきにくかった」とか「よく分からなかった」などのコメントもありましたが(苦笑)、もし10年後、20年後に観ると、また違った感じ方や受け止め方になるかも知れません。

ともかく、少しでも、良き気分転換、良き学び、そして良き「徳育」になったのであれば、レンタル料金払った甲斐あったってもんです(笑)。

次学期にも、生徒・職員一緒に、名画で「徳」を磨く機会を持つのが、或いは「徳」を磨くという名目で一緒に映画を観るのが(笑)楽しみです♪

2021年7月14日