神奈川県外国語教育プロジェクト×湘南一ツ星高等学院★
今回は神奈川県職員の方々が挑戦しているプロジェクトに湘南一ツ星高等学院が協力させていただきました。このプロジェクトは神奈川県の若手職員が次世代の課題等について新しい取り組みに挑戦する、という実証的な企画の一つです。
今後は日本国内でも外国人と一緒に暮らしていく可能性が高まると考えられます。そこに着目した神奈川県職員の河西さん、伊藤さん、郷原さんの3名の職員が、誰もが幸せに生きることができる仕組み作りとして、また、子どもたちの『生きる力』を育てる1つの試みとして、新しい英語教育、そして異文化交流コミュニティ構築を模索しています。
今回はそのプロジェクトで企画された「国際人」を育てるための交流イベントを、湘南一ツ星高等学院で開催いたしました。
まずは、交流会の前に事前学習を実施しました。
異文化交流に関心のある一ツ星生が集まり、英語についてのアンケートと交流会に備えた英語での自己紹介の準備を行いました。英語での1分間自己紹介という宿題、すぐ準備できた生徒もいれば、悩む生徒たちも。皆、交流会への期待が高まります。
そして、迎えた当日は英語ネイティブ1名を含む3名の外国人の方々がいらしてくださり、自己紹介やクイズ、カジュアルな英会話を通じて交流を深めました。
ご来校くださった外国人の皆様は次の通りです。
アメリカ出身のJesseさんは藤沢で英語教育のお仕事をされています。日本に長年住んでおられます。アメリカンジョークたっぷりのプレゼンテーションはショーを鑑賞しているようでした!
イラン出身のKasraさんは慶応大学卒業後日本でビジネスを展開されています。日本語を勉強し始めてたった2年ということでしたがとても上手で驚きました!秘訣は明るく誰とでもどんどん仲良くなれるお人柄にあるようです。
ポルトガル出身のPedroさんは筑波大学の大学研究員生です。日本語には苦戦されているようです。そんな日常の様子についてジェスチャーを交えてユーモラスにお話してくださいました。
皆様、明るくて優しい方々で、とても話しやすい雰囲気を作ってくれました。そこに県職員の皆さんが通訳として生徒たちの輪に入ってくださったおかげで、生徒たちは安心して英会話に挑戦しておりました。積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとする姿はとても意欲的で、最初緊張していた表情もどんどん明るく笑顔になっていきました。
英語ネイティブではない外国人の皆様からいただいた「自分たちも高校生の時には全く英語が話せなかった。あなたたちと一緒だよ。だから、ここからがんばってね!」というメッセージは特に生徒たちの励みになったと思います。
充実した時間はあっという間に終わり、気が付けば最後のまとめの時間となっていました。
生徒たちはみな最初に比べて、全く別人と言っていいほど表情が明るく前向きな様子になっておりました。事前事後のアンケートにも、今回の成果が明確に表れておりました。受講前は英語や交流に対して不安感の強かった生徒たちでしたが、事後は総じてみんな「楽しかった!もっと話せるようになりたい!」と前向きな意欲を表明していました。
そして、今回生徒たちが学ばせていただいたのは、英語学習だけではなく、本日ご来校くださった皆様の姿です!外国から日本に来て暮らしておられる外国人の皆様の姿はもちろん、神奈川県の職員となり、県のために自分の持つ力をどう使ってより良い環境作りができるのか、といった課題に挑戦しておられる県職員の皆様の姿も生徒たちにとって、素晴らしいロールモデルとなりました。
本日の時間を通して、生徒たちは更に大きく成長できました。貴重な機会をありがとうございました。