片瀬こま 説明会&体験会 を行いました

藤沢市の伝統文化である”片瀬こま”。

一ツ星生は、ボランティアで片瀬こまに触れる機会があり、ボランティアに参加した生徒は、片瀬こまに魅了されていきました。(活動の様子はこちらからご覧ください。)

全校生徒にも片瀬こまを知ってほしいと考え、有志5名で今回の”片瀬こま 説明会&体験会”を企画しました。

まずは、片瀬こまの歴史を紹介。漁師町の藤沢市片瀬地区。漁で伊豆大島に行くため、椿を沢山もらうことができました。樫は船のオール、麻は投網の材料として使われており、折れたり、穴が空いて使えなくなったものをリサイクル、リユースし作られていた、まさにSDGsな遊び。「物を大切にする心(湘南レガシー)」から生まれた玩具です。

こまの材料をとなる木を切り出し・加工するため、伊豆大島まで実際に行った生徒もおり、その経験も交えながら制作過程を紹介。

こんな素晴らしいものが藤沢市にあるとは知らなかったと、生徒は興味津々で説明を聞いていました。

さらに、片瀬こま保存会会長であり、現在唯一の片瀬こま職人もである、杉下様からもお話をいただきました。

続いては、お待ちかねの体験会。麻紐を湿らせて、強く巻き付けます。

こまを思い切り投げ紐を引く。こまが地面と平行になるように投げることがポイントです。小学生のように、全力で楽しんでいました。

見事、トーナメントを勝ち抜き、校内こまKINGになった1年生のK君。1分以上もこまが回っていました。初めてやったとは思えないうまさでした。

片瀬こまの魅力を感じることのできた有意義な時間となったのではないでしょうか。

最後に、感想の一部を紹介します。

伊豆まで行って素材を調達し、大きくて状態も良好な木材があったとしても、ふしがあったり、乾燥する過程で割れたりすると使い物にならなくなってしまうのが凄く大変な作業だと思うと同時にそれだけ価値のある物だと思うと、凄くワクワクしました。とても勉強になりました。楽しかったです。

こまのことを詳しく知る機会がなかったので知れてよかったです。こまができるのに1年かかるのは知っていたのですが、それを1人でされていることを知りすごいと思いました。ボランティアで説明をする時に今回学んだことを伝えていきたいと思います。