まちづくりPJT ~これぞ地域連携教育~

2032年にJRの大船駅-藤沢駅の間に村岡新駅(仮称)が開設されることが確定し、新たな都市拠点の形成に向けた検討が始まりつつあります。

【新駅の位置図】

これは、藤沢市・鎌倉市・神奈川県といった行政やJRを始めとする様々な企業や人が参画して進めていく一大地域PJTとなりますが、各方面から広くアイデアを募り、色々な立場の人たちの参画を得ながらまちづくりを進めていくことを目指すという点に、このPJTの特徴があります。

その一環として、構想から実行まで、高校生にも関わってもらいたいということで、地域に根ざした教育も大きな目標の一つに掲げる一ツ星に真っ先に声がかかりました。バンザイ!

そういう経緯から、当PJTの中核メンバーの1人である原悠樹氏にご来校いただき、生徒に対して趣旨説明を行ってもらった上で、参加希望者を募ることになりました。

原氏は、自然資源を活かした産業振興や、地域活性化・まちづくり等を主たる事業とする合同会社「萬葉楽」の代表社員として、また、慶應義塾大学SFC研究所の上席所員として、日々地域振興に取り組んでおられる人物。そもそも「まちづくり」とは何なのかから始まるお話は非常に興味深く、生徒たちは真剣に聴き入っていました。

このようなPJTに関わることで、学校での学習がどう役に立つのか、あるいは、どういう場面で学校での学習が役に立つことを実感できるのかという点についても、ご自身の体験を交えながら話してくださいました。

何をどう進めていくのかから一緒に考え、まちづくりを進めていくという能動的にして壮大な構想に魅力を感じた生徒は多かったようで、原氏の説明から3日後を期限とした参加希望調査で多数の生徒が参画を表明してきました。

10年に及ぶ長期PJTですので、各自が一ツ星生として関われる期間には限りがありますが、もしかすると高校卒業後も違った立場で当PJTに継続して関わっていく人がいるかも知れません。

ともかく、全てはこれからですが、原氏のお話を聴いた生徒たちにとっては貴重な学びの機会になったと思いますし、PJT参加者は、将来、出来上がった街のどこかに、自分が関わったことが少しでも反映されていたとしたら・・・等々、今からワクワクします。

新駅を中心とする新しい街が出来ていく様子を、長い目で見守っていきたいと思います。