国際理解講座 ~シリアについて理解を深めました~

世界を旅した学院長が目指す一ツ星の教育には、世界を感じ、視野を広げることができる教育カリキュラムがあります。(これまで80ヵ国以上の訪問・居住歴がある中川学院長による海外での思い出や体験談を連載した「学院長コーナー」は、コチラからご覧ください。)

その一つ、地域のプロフェッショナルをお招きする社会人講座の国際版として国際理解講座を行いました。

6月にはペルー出身のジョバンニ先生をお招きしました。

(その時の様子はこちら→ https://hitotsuboshi.jp/2023-6-5/ )

今回は、中東シリア出身のラウヤ・ジャモス先生がいらしてくださいました。

ラウヤ・ジャモス先生は、慶應大学や上智大学で教鞭を取られながら、アラビアの文化や言語指導を研究なさっている大学教授です。優れたご経歴に加え、穏やかで明るいお人柄で、みんなを笑顔にされるとっても素敵な先生です。

まずは地図を見ながらシリアの名所をご紹介くださいました。

シリアの歴史は古く、今も古代世界で重要な文化の中心だった都市の遺構が多く残っており、6つの世界遺産があるそうです。

そして、文化をご紹介くださいました。人口の75%近くがイスラム教なので日常生活が日本とは全く違います。特にラマダンのお話は興味深く、盛り上がりました。

また、ラウヤ先生の地元では、ピスタチオが名産で、季節が来るとどの家でも山盛りのピスタチオが並ぶそうです。

そして、ラウヤ先生と日本との出会いについて。

シリアでは日本を好きな方が多いそうで、ラウヤさんも子どもの頃、1枚の日本の写真を見て憧れたそうです。その夢を叶えたラウヤさんは、生徒たちに夢を持つ大事さも教えてくれました。

後半は、アラビア語をご指導くださいました。

ラウヤ先生の優しいお導きのおかげで、全員がアラビア語での自己紹介と挨拶をアラビア語で言えるようになりました!

実はラウヤ先生のお話はほぼ英語で行われ、英語の担当教諭小林先生が解説を加えるという形で行われたこの授業。英語が好きな生徒にとっては良い訓練でしたが、苦手な生徒はどうだったかな、と意見を聞いてみると、英語での理解度はともかく、異文化を学ぶ喜びや、英語のおもしろさを感じた生徒がたくさんいました。シリアに行ってみたい!という希望を持つ生徒も!

世界にはいろいろな国があり、様々な文化があります。テレビやインターネットの情報だけでなく、リアルな交流を通じて、多くの学びを得ることを大事にして生きてほしい、とつくづく感じた時間でした。

ラウヤ・ジャモス先生、素晴らしい時間をありがとうございました。

シュクラン クティール(どうもありがとうございました)!